2018年4月23日月曜日

東京南多摩5市賞に寄せて - 自治体の真の実力比較 - (2018.3.3)

LODチャレンジ2017の他の方の受賞作品を見ようと思い、受賞作品発表のプレスリリースを見ていたら、当アプリが東京南多摩5市賞を受賞していることを知ってビックリ!
多摩5市の特産品まで頂けるとのこと。本当にありがとうございます m(__)m

私は愛知県出身で京都在住。多摩5市には縁もゆかりもなく、今まで生きてきた。 しかし、多摩5市に頂いたこのサプライズの恩返しをしなくては、と思い、急遽『多摩5市ボタン』を追加した。 こういう小回りが利く点が、個人の趣味でやっている良いところかも。

さて、次のグラフをご覧いただきたい。

これは多摩5市の人口総数を比較したグラフだ。 トップの八王子市と最下位の稲城市では、6倍以上の差がある。

「自治体なんでもランキング with 統計LOD」には欠点があり、八王子市と稲城市のように、そもそも自治体の規模が違う場合、その自治体の「真の実力」を比較することができない。
例えば、自治体の将来を担う15歳未満の子供がどれだけいるか。 総数で見た場合は、次のグラフのように、分母がでかい八王子市が多いに決まっている。


真の実力を測るには、15歳未満の子供の「割合」が重要だ。 そこで、「人口1000人当たりの値」で表示するボタンも作成した。 そのボタンを用い、15歳未満の子供のグラフを作成すると、なんと稲城市がトップに躍り出た。稲城市は若年層の割合が高いようだ。



次のグラフは昼間人口の夜間人口に対する比率を示したものだ。


「夜間人口」とは、そこに居住している人口のこと。一方「昼間人口」とは、夜間人口から通勤・通学者を差し引きした人口のことだ。 このグラフを見ると、稲城市は昼間人口が少ない(=夜間人口が多い)ことから、23区などのベッドタウンになっており、子育て世帯が多いことが推測できる。子供が多い理由はこのあたりにあるのだろう。

視点を変えて、1000人当たりの市町村税収納済額(≒税収)を見てみよう。

多摩市がダントツで、稲城市、日野市と続くことが分かる。

以上、総数だけでは分からない自治体の実力と、地域分析の手法を少しだけ紹介させていただいた。 なお、このアプリの人口1000人当たりの計算は、すべて2015年の国勢調査人口により割り出したものであるため、各統計の調査年次により、正しい値と乖離する場合があることをご了承いただきたい。

多摩5市のことを全く知らなかった私が、LODチャレンジをきっかけに、5市と繋がりを持つことができ、とても嬉しく思っている。八王子市、町田市、日野市、多摩市、稲城市の関係者の皆様に、感謝の意をお伝え申し上げたい。

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